とある冥曜日
雨が降っていた。
その部屋は雑多であり、混沌とも言い換えることが出来たが雨の音だけは、防ぐことが出来なかった。
部屋に居る、一人が言う
「…こんな所で話してて良いのか?外では世界が終わりかけてるぞ?」
しばらくの沈黙の後、もう一人が応えた
「今日は冥曜日ですよ。今日だけは、私も休むことにしてるんです。」
もう一人の口調には少し呆れがにじみ出ているように聞こえた。
「おいおい、世界を守るんじゃなかったのかよ。」
「それをしようとして命を落としたのは誰ですか..?」
もう一人がニヤリと口角を上げた。
「しばらく会わないうちに皮肉のセンスを上げたな。」
「貴方も相変わらずですね。鬼丸博士。」
もう一人も少し微笑んだ。
「あの日もこんな雨だったな….確か…」
「収容違反が起きた日…ですか..?」
しばらく二人の会話が止み、篠突く雨の音だけが部屋に響く。
「お前な…」
「はい」
「部屋を少し片付けたらどうだ?」
場はもう一度、和やかな雰囲気に包まれた。
「さ、そろそろ本部に戻れ。世界が永い眠り…いや、死に包まれそうになって来てるみたいだ。」
「分かりました。貴方の様に、命をかけてでも世界を守ってみせます。」
「やってみな、死に損ない。」
「ではまたいつか、久しぶりに会って一緒に食事をしましょう。」
「こっちの世界で待ってるぜ。」
こうして、とある冥曜日は終わり、それぞれが自分の世界に戻っていく..
篠突く雨だけが、その行く先を知っている。
元担当者:012345rty
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